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ラヴェルのボレロとトスカニーニ

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの「ボレロ:Boléro (1928年)」は、1900年代に作曲された交響曲の中でも最も人気を博したバレー曲の一つです。私が最初に買ったレコードでもあり、今も、その45回転のドーナツ版と呼ばれていた一枚を大切にしています。

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この曲はバレー曲には興味のなかったラヴェルが、ロシアのバレリーナー「イダ・ルビンシュタイン(1885-1960)」の強い要請に屈して書いた作品です。

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1930年5月4日パリオペラ座で、その当時指揮者としての名声を得ていたトスカニーニの指揮によってこの曲が演奏されたとき、ラヴェルは前方のボックス席で聞いていました。この曲の演奏が終わるや否や、拍手大喝采が起り、指揮をしたトスカニーニはこの拍手に応え、成功を分かち合おうとラヴェルを舞台上に呼んだところ、ラヴェルは席に座ったまま動こうともせず「Trop vite, trop vite!:速すぎる、速すぎる!」と、みなに聞こえるように大きな声で言ったのだそうです。トスカニーニの演奏はラヴェルの理想としていた17分よりも数分早く終わってしまったということで、楽屋に戻ってからも二人の議論は続き、二人は和解はしたものの、トスカニーニは二度と「ボレロ」を演奏しないと誓ったそうです。

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by aula-magna | 2019-05-19 10:49 | 音楽家とそのエピソード | Trackback | Comments(0)

イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


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