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イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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オペラ「トスカ」の原作ヴィクトリアン・サルドゥの戯曲『ラ・トスカ』は、人気の高かった女優サラ・ベルナールが演じ、1887年のフランスでの初演以来、圧倒的な成功を収めていました。そしてプッチーニにとってもこの作品は大きな魅力でしたが、作曲を決意させた大きな原因がもう一つあります。
プッチーニ(1858~1924年)と同時代の作曲家であり同級生でもあったことのあるアルベルト・フランケッティ (1860~1942年 )という作曲家が1893年頃、サルドゥのドラマに基づいたオペラ「トスカ」の作曲契約をリコルディと取り交わしていました。そしてこのドラマをオペラ台本にする仕事がルイージ・イッリカに託され、1984年の秋に、劇作家サルドゥとの打ち合わせが、パリの彼の自宅で行われました。そこにたまたまサルデゥと仲の良かったヴェルディが居合わせていました。イッリカが脚本を朗読すると、ヴェルディはその台本に感銘を受け、特にトスカの「歌に生き、愛に生き」のくだり、人生と芸術への決別の歌詞の部分では、感動のあまり、イッリカの手から原稿をひったくるように取ると、震える声で自ら朗読し、ヴェルディは、もし自分が若かったなら作曲しただろうと語ったのです。
後日この話を聞いた若いプッチーニは、何が何でも「トスカ」を作曲しようと決心し、手を尽くしてその作曲権を獲得したのです。その結果この作品が生まれました。
by aula-magna | 2015-04-05 10:38 | ・イタリアオペラの話 | Trackback(2) | Comments(0)