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シルヴィアの冷奴

私が大磯に住んでいた数年前、スカラ座の舞台監督 Silvia が、突然我が家に尋ねてきた
ことがある。東京文化会館での公演の舞台がはけて「海を見たくなったから今から行く、
一晩泊めて」と言って仕事を一緒にしていた息子と二人であっという間にやって来た。
夜の11時をまわっていたが、冷蔵庫にあった白ワインで乾杯し、夕食がまだだというので
何かを作ろうということになった。
日本びいきの彼女が冷蔵庫を覗いて、シラスにオリーブオイルとレモンをかけて、お豆腐に
のせて食べたいと言い出したので、鉢植えのバジルを刻んでシラスに混ぜ塩コショウをした。
レモンをギューッと絞って、とっておきのオリーブオイルをかけお豆腐にのせた。
それがとても美味しく、このとき以来、我が家の夏の前菜 (アンティパスト) として、今日も
食卓を飾っている。今年も鉢いっぱいに育ったバジルが大活躍である。
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by aula-magna | 2010-06-21 21:04 | ・イタリア料理 | Trackback | Comments(4)

夜空のトランペット

先日の新聞に懐かしいイタリア人のトランペット奏者「ニニ・ロッソ」の記事を見つけた途端、
40年以上もの時を越えて、宇宙の彼方から「夜空のトランペット」の曲が聞こえてくるかの
ようであった。希望と思いやりに溢れたこの曲の演奏が素晴らしかったことはもちろんだが、
当時の私は「夜空のトランペット」という見事なタイトルにも魅了されていたのである。
この記事によると、イタリア語の原題は「IL SILENZIO:静寂」で1964年に発表され、
イタリア語の歌詞もついていたが、日本では演奏のみのものが発売されたとのこと。
もし原題の翻訳タイトルでこの曲を聴いていたら、私は違った思いでこの曲を受けとめて
いたように思えるのである。言葉の力は不思議である。

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by aula-magna | 2010-06-19 23:53 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(4)

翻訳家の岡本太郎さん

イタリア映画を日本に紹介してくださる翻訳家の岡本太郎さん、この方の文章を読んでいると
「本当にそうだ!」といつも心から共感してしまいます。

岡本太郎氏の映画監督Alessandro Angeliniへのインタビュー記事冒頭から
「イタリア人の友達は、この世でもっとも得がたいものの一つだけれど、集約するとそれは
“声”と“目”だ。一年ぶりの寒いローマにやってきて、ちょっとそわそわしつつかけた電話から
割れんばかりの懐かしい声がすると、一瞬にして心が太陽でいっぱいになる。そして、会った
時の彼の目に溢れている光は、それだけでその日をとびきり豊かなものにしてくれる。
アレッサンドロにはそんな友達の目と声がある....」

岡本太郎さん、勝手に記事を載せてごめんなさい。
また、数々の見応えあるイタリア映画を紹介してくださりありがとうございます。
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by aula-magna | 2010-06-13 19:04 | ・イタリアのこと | Trackback | Comments(3)

我が家の紫陽花 (L'ortensia)

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(foto Yoh)

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by aula-magna | 2010-06-11 20:59 | ・フォトアルバム | Trackback | Comments(2)

ワールドカップ(Coppa Mondiale) 開幕によせて

ワールドカップ(Coppa Mondiale) 開幕も目前となりましたが、日本チームの岡田監督は、
「ボールに詰めるとき日本人は2メートルくらい手前で止まる。イタリア人はスパッと取る気で
向かってゆく、たとえ取れなくても相手が怖がるため、ミスを誘うことにもなる。」と言っています。
日本語には「当たって砕けろ」という言葉があるとおり、事に当たるには砕ける覚悟が必要に
思えて躊躇しがちですが、何事も失敗を恐れずトライし、問題が起きれば、そこで解決方法を
見出す、そのための力をつけることこそ必要なのだと思います。
生きることも仕事も真剣になればなるほど、何かにぶつかるものです。そこで知恵を出し、
より良い方向を見出すためにも、本当の意味での力を培いたいものです。
自分をブランド化するためのパスポートを求めるよりも、生きるための力と誇りを!
『 頑張れ!Nippon !!!』
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by aula-magna | 2010-06-10 01:34 | Trackback | Comments(2)

Vacanze romane (ローマの休日イタリア語版)の「VOI」

イタリア語のあなたという表現で 「tu」 ほど親しくできず 「Lei」 では距離感がありすぎる
場合、二人称複数の形 「voi」 をあなた一人に対して使うことがあります。現代では使わ
れることも少なくなりましたが、オペラでは頻繁に出てきます。二人の関係が 「Lei」 「voi」
「tu」 と変化してゆく様子はとても大切です。
この 「voi」 の微妙な感覚の説明は大変難しいのですが、「ローマの休日」でのアン王女と
新聞記者との会話は 「voi」 の関係で進められていると言えば分っていただけるでしょうか?
イタリアで上映される外国映画は、ほとんどが大変見事な吹き替えで、字幕付で上映される
ことはまずありません。オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックの 「ローマの休日」 での
吹き替えは、二人が出会ってすぐに 「Lei」 から 「voi」 に変化し、そして最後まで 「tu」 に
変わることはありませんでした。
二人の立場の関係が、この 「voi」 によく現れていて切なさを感じました。

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by aula-magna | 2010-06-04 20:15 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(2)

イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


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