「カメオのブローチ」と「ロケットにまつわる話」
2014年 08月 14日
NHKの朝の連続ドラマが、翻訳家村岡花子さんの生涯をドラマ化したというので楽しみにしていた
ところ、友人の紹介で、フェイスブックの<翻訳家・村岡花子の朝ドラ『花子とアン』を楽しもう!>
というグループに入れていただきました。翻訳に携わる方々の、エキサイテイングな投稿が、ドラマ以上に???
盛り上がり、思いがけない考えやエピソードが満載で、翻訳の面白さを改めて感じています。
「カメオのブローチ」と「ロケットにまつわる話」
小説・戯曲「椿姫」の作者デュマ・フィスは、貧しい一農民の娘と生まれた美貌の娘が、当時の
社会で自立して生きるためには、高級娼婦、その道を選ばざるを得なかった、その弱き者のために
悲しみ憤ってこの作品を世に問うたのです。
それに共感した作曲家ヴェルディが「TRAVIATA:道を踏み外した女」として、オペラ化しました。
私はこの作品の最後の部分、ヴィオレッタがアルフレードに「ロケット」を差し出す場面には、少々
違和感を感じていたのですが、少し前の「花子とアン」の中の「カメオのブローチ」のエピソードを
見て、ヴェルディ自身がこの場面を挿入することで救われていたのではないかと気づきました。
貧しい家に生まれたヴェルディに経済的な援助をし音楽家としての道を拓いてくれたバレッツィの
娘と23歳で結婚したヴェルデイは、二人の子供に恵まれますが、4年間の間に相次いで二人の子供、
そして妻にも先立たれてしまい、失意の中でオペラを作曲してゆきます。
2年後29歳のときプリマドンナのジュセッピーナ・ストレッポーニと出会い、長い交際を経て46歳で
結婚します。「椿姫」の初演は、1853年3月6日ヴェルディ40歳のときです。この前年、39歳の
ヴェルディは養父バレッツィに、ジュセッピーナ(37歳)との仲を弁解する手紙を書き送っています。

ところ、友人の紹介で、フェイスブックの<翻訳家・村岡花子の朝ドラ『花子とアン』を楽しもう!>
というグループに入れていただきました。翻訳に携わる方々の、エキサイテイングな投稿が、ドラマ以上に???
盛り上がり、思いがけない考えやエピソードが満載で、翻訳の面白さを改めて感じています。
「カメオのブローチ」と「ロケットにまつわる話」
小説・戯曲「椿姫」の作者デュマ・フィスは、貧しい一農民の娘と生まれた美貌の娘が、当時の
社会で自立して生きるためには、高級娼婦、その道を選ばざるを得なかった、その弱き者のために
悲しみ憤ってこの作品を世に問うたのです。
それに共感した作曲家ヴェルディが「TRAVIATA:道を踏み外した女」として、オペラ化しました。
私はこの作品の最後の部分、ヴィオレッタがアルフレードに「ロケット」を差し出す場面には、少々
違和感を感じていたのですが、少し前の「花子とアン」の中の「カメオのブローチ」のエピソードを
見て、ヴェルディ自身がこの場面を挿入することで救われていたのではないかと気づきました。
貧しい家に生まれたヴェルディに経済的な援助をし音楽家としての道を拓いてくれたバレッツィの
娘と23歳で結婚したヴェルデイは、二人の子供に恵まれますが、4年間の間に相次いで二人の子供、
そして妻にも先立たれてしまい、失意の中でオペラを作曲してゆきます。
2年後29歳のときプリマドンナのジュセッピーナ・ストレッポーニと出会い、長い交際を経て46歳で
結婚します。「椿姫」の初演は、1853年3月6日ヴェルディ40歳のときです。この前年、39歳の
ヴェルディは養父バレッツィに、ジュセッピーナ(37歳)との仲を弁解する手紙を書き送っています。

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こんなエピソードがあったとは知りませんでした。ありがとうございます! 是非グループの方でもこのブログ記事のご紹介を!!
いろいろな方と出会い、話すことで世界は広がりますね。olivaさんのお陰です。
by aula-magna
| 2014-08-14 15:36
| ・イタリアオペラの話
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Comments(2)