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イタリアオペラ翻訳家 とよしま 洋 のブログです。


by aula magna
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シチリア! シチリア!

ジュセッペ・トルナトーレ監督の映画「シチリア! シチリア!」を観た。映画の原題は「BAARÌA」
である。シチリアの州都パレルモの貴族の別荘地として18世紀に生まれた町「バゲーリア:
Bagheria」を、地元の人々は 「バアリーア:Baarìa」 と呼び、ジュセッペ・トルナトーレ監督
自身が生まれ育った町である。音楽は、もちろんエンニオ・モリコーネ。

「人生は子供が煙草を買いに行く時間に等しい、即ち時間はないに等しい」という監督の時間
への観念が、現実と記憶が夢のように交錯する中で描かれている。田舎町で繰り広げられる
人間関係の中に人の心の繊細さ暖かさが溢れ、生きることの凄さとその複雑さ、深い人間性
が、思考を越えて身体全体に浸透してくる映画であり、副題の 「人生は、どこを切っても美し
い。」 という言葉に心からうなづける作品でした。
美術を担当したマウリツィオ・サバティーニは 「これは想像を越えた映画である。」 と語っている。

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Commented by kie at 2011-01-07 13:11 x
今日、これから観に行こうかと思っています。人生に時間はないとすると、思い立った時に実行せねば?!
Commented by aula-magna at 2011-01-07 14:06
是非楽しんできてください。
観終わって「元気に生きなければ!」と思いました。
Commented by kie at 2011-01-07 22:01 x
行ってまいりましたよ~。長い映画でした、でもしみじみと良かったです。また、戦争が一人の人間の人生に及ぼす影響について考えさせられました。
Commented by aula-magna at 2011-01-08 17:17
しみじみと良かった....そうですね。子供たちの目が力強く綺麗でしたね。戦争のない世界を願います。
Commented by SacraFiora at 2011-01-09 12:55 x
私も観ました。まばたきするのを忘れる程、心に迫ってくるものがありました・・・。いまだにそれを言葉に出来ずにいます。またしばらくして言葉にできるようになるまで一生懸命頑張ります!
Commented by aula-magna at 2011-01-09 23:34
きっと言葉に出来ない言葉を越えたものを映画にしたのではないでしょうか..... 私は説明のできないとても大きなものを感じました。
by aula-magna | 2011-01-06 17:32 | ・イタリアの芸術 | Trackback | Comments(6)