イタリア語の「tu」と「Lei」

イタリア語では、あなたという表現に「tu」と「Lei」があります。
日常的な会話では二人称として「tu」(君)「voi」(君たち)を使いますが、相手に距離感を
置かねばならない場合、三人称を用いて「Lei」(あなた)「Loro」(あなた方)と表現します。
初対面の人、年上、目上の人などに初めは「Lei」で接しますが、丁寧な表現のつもりで
いつまでも「Lei」を使っていると、相手からこの人は自分との間に距離を置きたいのだと
思われ、親しくなることができません。
「tu」を使うことは決して失礼な表現に当たる訳ではないのです。仲良くしたいのに「Lei」を
使っていると、どこがギクシャクした感じになるので、大抵の場合「Diamoci del tu!:
お互いに“tu”で話そうよ!」と言ってくれます。こう言ってもらえたら、「tu」で話すべきです。
先生のような立場の方にも同様です。
「Lei」は、あくまでも三人称ですから、親しくない場合に用いるので、ご注意下さい。
とは言え、縦社会で育った日本人には、この「tu」と「Lei」は簡単なようで難しいのです。

人気blogランキング
  ↑気に入っていただけたらクリックお願いします。
トラックバックURL : https://aulamagna.exblog.jp/tb/13640291
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by SACRA FIORA at 2010-05-07 17:50 x
イタリアでのオペラの稽古初日に、イタリア人歌手たちはマエストロをダニエレ!と名前で呼んでいるのを見て、ああ私の入っていけない世界だ!!と思いっきり落ち込んだのを思い出しました。が、最終的にはイタリア名マリアンナと命名され、私の眠っていたなにかが目を覚ました時でもありました!あの時のイタリア行きは人生のターニングポイントでした。
Commented by aula-magna at 2010-05-07 20:08
確かに年上の人や先生を名前で("tu"の関係)呼ぶのは、我々には抵抗がありますものね。
息子が美術学校の夜学に通っていたとき、友達のアントニオ?と家で一緒に口述試験の準備をするというので何気なく聞いていたら、私と同年齢位のお医者さんだったのには驚きました。
Commented by SACRA FIORA at 2010-05-07 20:54 x
トミーノさんのお医者さんの同級生!いつだったか話しの中に出演されたことがありましたね!信じられなかったですが、今では人間対人間の関係が築けるイタリアが好きです!
by aula-magna | 2010-05-07 15:18 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(3)

イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
プロフィールを見る
通知を受け取る