イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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イタリア映画祭2010

2001年から毎年ゴールデンウイークに、イタリア映画祭として、日本未公開のイタリア映画が
有楽町朝日ホールで上映されます。今年は10回目、14本が上映されています。
今日、アレッサンドロ・アンジェリーニ監督の「Alza la testas: 頭を上げて」を観てきました。
1971年生まれのこの監督の「人生では想定していたことと実際との間には距離がある、
この部分で人間らしくあろうとする努力がなければならない。“人生なんてこんなものさ”と
言わないために、この違いが必要なんだ」と言うインタビューでの言葉に惹かれてこの映画を
どうしても見たいと思ったのです。
造船所で働く熟練工のメロが、男手一つで息子を育てるのですが、自分の夢のボクシングの
キャリアを埋め合わせるかのように、息子をボクシングのチャンピオンにしようと、あらゆる
ことを犠牲にして頑張ります.....  
父親を演じたセルジョ・カステッリット(Sergio Castellitto)の重厚な演技に導かれながら、
思い通りには行かない酷い人生、予想しえないことが起こる人生、一つ一つ乗り越えてゆか
ねばならない生きてゆくことの難しさ、切なさがひしひしと伝わってくる、イタリア映画らしい
ずしんと見ごたえのある作品でした。

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Commented by Marta at 2010-05-03 09:23 x
人間味溢れるイタリア映画私も大好きです。心にズシンときて、どこか生きる力になってくれるのですよね。
Commented by aula-magna at 2010-05-03 16:10
Martaさんコメントありがとうございます。
最近イタリアでは、若い映画監督が次々と良い作品を創っています。観た後、安心できたり、勇気が湧いてくる映画はたくさん観たいですね。

Commented by kie at 2010-05-04 21:38 x
今日、とにかく何か見たい、と思って行ってきました、イタリア映画祭。「やがて来たる者」を観ましたが、戦争を声高に批判するでもなく、かわいらしい少女を中心に物語が進んでいました。一切の説明がない分、心に重く残る映画でした。
Commented by aula-magna at 2010-05-05 08:36
昨日は映画祭の最終日、行けてよかったですね。毎年2~3本?全部観たい思うのに今年も1本で終わりました。「やがて来たる日」は、1944年9月にボローニャ近郊の山村でナチの手によって行われた大虐殺を扱った映画で、あえてイタリア映画の中でも核心に触れながらコメントを伏せて描いた珍しい作品とのこと。
意欲作を観ると知らず知らずのうちに何が大切かを考えさせられます。
今の日本の核心を避けて空虚な言葉を並べ立てる人達に、何をするべきか学んで欲しいものです。
by aula-magna | 2010-05-02 21:36 | ・イタリアの芸術 | Trackback | Comments(4)