イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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ギリシャ語からゴート語訳の聖書を作ったゴート人司教、青年ウルフィラ(Ulfilas:ca.311年–383年)は、聖書布教のために、まずゴート文字を発案しました。即ち、現存する最も古いゴート語の書物はこの翻訳版聖書ということになります。
ウルフィラは、ゴート人が唯一神を崇めなかったことから「神」の訳語に苦心し、「話し相手・相談役」を意味する「グス」という言葉をあて、これが英語の「ゴッド」の起源となったということです。

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アンブロジウス写本 (Codex Ambrosianus )

後にゴート人は歴史から姿を消しますが、翻訳版聖書は写本(Codex:コデックス)として残り、ヨーロッパの精神と文化の形成に重大で大きな影響を与えました。



by aula-magna | 2017-01-27 17:44 | ・日記 | Trackback | Comments(0)
イタリアのある調査によると、イタリアの子供たちは、両親、あるいはおじいちゃん、おばあちゃんたちが愛した本を選んで読むということが示されているとのこと。
今なお子供たちの間では、「ピノッキオの冒険」「クオレ」「三銃士」「ロビンソン・クルーソ」「宝島」「若草物語」...などが好んで読まれ、新しいキャラクターや新しい作品は、ほとんど誕生しないのが現状で、これらの本が、変わることなくベストセラーなのだそうです。
自然とこれらの本が読まれ続けているかぎり、最近の子供たちはあまり読書をしないと言われてはいるものの、親たちは子供たちの将来をあまり心配していないそうです。

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Enrico Mazzantiによる1883年の挿絵

今の日本では、これらの名作が、それほど読まれているとは思えません。私は中学生の夏休みに「三銃士」を読み始め、面白くて止まらなくなり、徹夜をして読み続けた想い出があります。このとき以来、新しい本を手にする度に、あの時のわくわく感を思い出します。
日本の子供たちにも、「ピノッキオの冒険」「クオレ」「三銃士」「ロビンソン・クルーソ」「宝島」「若草物語」など、私自身も楽しんだ本を薦めたいと思うこの頃です。



by aula-magna | 2017-01-22 22:53 | ・イタリアの芸術 | Trackback | Comments(0)

暖かな午後

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葉牡丹+カルーナブルガリス

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プラリネ**************************ヴィオラ:野ねずみボビー

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カルーナブルガリス




by aula-magna | 2017-01-21 14:53 | ・日記 | Trackback | Comments(0)

レモンのはちみつ漬け

庭のレモンと、オーガニックの蜂蜜で「レモンのはちみつ漬け」を作りました。
喉の調子が悪い時、この蜂蜜をお湯で溶かしたり、レモンを紅茶に入れたりしています。
また、疲れたときには強い味方にもなってくれます。簡単に出来ますので、是非お試しください。

1)保存瓶を煮沸消毒します。
2)レモンの皮をよく洗い、薄く輪切りにします。
3)保存瓶の中に輪切りにしたレモンを入れ、その上から蜂蜜を流し入れます。
4)レモン1個に、ハチミツ200gを使いました。
5)冷蔵庫で3〜4日漬け込むと、美味しい「レモンのはちみつ漬け」の出来上がり。

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by aula-magna | 2017-01-13 14:58 | ・日記 | Trackback | Comments(0)

ダリア、Dahlia、Giorgina

石川町駅のすぐ傍にあり、通りがかりの人々が足を止めてゆく、お花屋さん「花こ」。

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昨年末、友人の音楽会に行くためにブーケを作ってもらおうと立ち寄ると、目に飛び込んできたのは、
お店の奥一面の様々なタイプの美しい大輪のダリア..... 
これまで、さほど興味を持たなかったダリアの美しさに思わず「これ全部ダリアですか?」と尋ねると、
「そうなんです、社長がダリア大好きなので、今朝、仕入れられるだけ仕入れてきたんです。
お店の車にも大きなダリアが描いてあるんですよ。」と店員さんが嬉しそうに答えてくれました。
後に看板にも「ダリア」があることに気づきました。
そしてそれ以来、私もダリアのエレガントな美しさに魅せられてしまい、今日もそのダリアに会いに
「花こ」♬♬へ。そして、今日一番魅力的と思うダリアを一輪♡♡♡。。。

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ダリアの花言葉:
ダリアは、その優美な花姿から「華麗」「優雅」「感謝」を表す花として親しまれていますが、
ナポレオン一世の妻であったジョゼフィーヌ・ド・ボアルネが愛した花としても知られています。
ジョゼフィーヌは、ダリアを自分だけの花にしたいと独占して育てていましたが、ある女性が
ジョゼフィーヌを裏切り、その球根を盗み自らの庭でダリアを育てたのです。
それを知ったジョゼフィーヌは、それまで愛していたダリアへの興味を失ってしまったという話が
伝えられ、このことから、「裏切り」と「移り気」という花言葉も生まれたのだそうです。


by aula-magna | 2017-01-09 14:33 | ・日記 | Trackback | Comments(0)

神様とDIO

外国人に「あなたの宗教は?」と質問される度に答えに窮します。私の母はクリスチャンであったので、幼い頃、そして今でも母を想い時々、教会へ足を運びますが、私はクリスチャンではありません、かといって無宗教という訳でもありません。

また、我が豊島家先祖代々のお墓は、愛媛県宇和島市にあり、地元の宇和津彦神社に永代祭祀を、お願いしてあるものの、この神社は広い土地を所有していないので、お墓は近隣の宇和島藩主伊達家の菩提寺である金剛山大隆寺の敷地内にあるのです。つまり間借り?していることになり、私でさえ、この関係は不思議に思えるので、外国人に説明しても理解されないと思います。また我々家族にとって、この神社はお墓参りと祭事の他は身近なものとは言えません。

日本人は、万物に神が宿っていると考え、教義を立てることなく、八百万(やおよろず)の神を信じているとされています。また神を神様と言って祭り上げ、神と人との間に強い繋がりを持たないように思います。一方、キリスト教の神(伊語:DIO)は、この万物の創造主なのです。

イタリアオペラ 「蝶々夫人:Madama Butterfly」 第一幕、結婚式の場面では、台本作家は、蝶々さんの親族たちに神をDIOではなく、KAMIと言わせています。そして蝶々さんは、結婚するにあたっての覚悟を、ピンカートンにこう伝えます。

Colla nuova mia vita
posso adottare nuova religione.
Dirvi ben non saprai
se del bene o del mal chiaro discerno:
noi preghiam mille Dei,
voi pregate un sol Dio grande ed eterno...

f0172744_1726159.png新たな私の人生のために
新しい宗教を自分のものにすることができます。

(以下4行は初演版から)
うまく言えませんが
善し悪しは別として
私たちは千もの神に祈ります、
あなた方は偉大で永遠である唯一の神に祈るのですね...


このことを僧侶の叔父Bonzoに知られ、蝶々さんは親族たちに見捨てられることになってしまいます。

参考:加藤隆 旧約聖書(神が動くのを待つ、そこに希望がある。)


by aula-magna | 2017-01-07 17:34 | ・イタリアオペラの話 | Trackback | Comments(0)

終りのない対話

2017年1月2日
イタリアから戻って最初に友と訪れた箱根彫刻の森美術館。
その今は亡き友を忍んで42年振りに訪ねてみました。
設置してある彫刻は当時のものとは全く異なっていましたが、1969年に
フジサンケイグループによって開館した国内で初めての野外美術館、
彫刻たちが青空の下で伸び伸びとしている様子は、少しも変わりませんでした。

カール・ミレス Carl Milles (Swedish-American:1875~1955)
人とペガサス(1949)
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by aula-magna | 2017-01-05 11:10 | ・日記 | Trackback | Comments(0)

宿り木と「ノルマ」

2017年元旦
ラリック美術館の敷地内をエントランスまでゆっくり歩いていると、足元に「ヤドリギの下でキスをすると幸せになる」という説明つきの印を見つけ、見上げると、樹木が落葉していたので、枝の上に団塊状の株の形をした宿り木が幾つも見えました。

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話には聞いていても実際に目にしたのはこれが初めて、なんと不思議な植物なのだろう??と思いながら、古代ケルト族の神官ドゥルイドによれば、宿り木は神聖な植物であるとするオペラ「ノルマ」の一場面が、より鮮明になりました。

【ノルマ:第一幕・第四景】
ドゥルイド達:神のお告げは?どんな運命なのか話してください。
ノルマ   :運命のときが成就するのを待ち、平和を保つのだ... 
        私は聖なる宿り木(il sacro vischio) を刈り取ろう。
(ノルマは宿り木を刈り取り、巫女たちがそれを籠に拾い集める。)

アリア<Casta Diva>
        清き女神よ、これらの聖なる老木を
        銀色に照らし出す貴女よ
        雲や霞に隠れることなく
        その美しい姿を我々に見せてください。。。



by aula-magna | 2017-01-04 02:26 | ・花と木々とイタリアオペラ | Trackback | Comments(0)
2017年元旦、「星の王子さまミュージアム」を訪れました。

それまで当たり前のように読んでいた翻訳書、その恩恵と、外国語を日本語に変える難しさ、魅力に気づいたのが、この書「星の王子さま」に出会ったときでした。その頃は、内藤濯さんの訳のみでしたが、時が流れ、今は幾つもの訳が出ています。
1973年にイタリアで購入し、一気に読んだイタリア語での「Il piccolo principe:小さな王子さま」を、昨年末から生徒さんと一緒に読み返しながら、新たに魅せられ、イタリア語の力強さも感じています。
こんな思いから初心に帰ろうと、一年の初めに箱根まで足を伸ばし「星の王子さまミュージアム」を、訪れてみました。

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「ぼくのバラは、他のバラよりずっと大切だ」
「なぜって、ぼくがお世話をしたバラは、そのバラなんだから」

そして、我が家の庭を造ってくださった原拓郎さんが、このミュージアムのお庭も手がけていたということを初めて知り、感慨もひとしおです。

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洗礼堂とステンドグラス
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by aula-magna | 2017-01-03 14:29 | ・日記 | Trackback | Comments(0)