イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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粉雪が降るのを見ると、イタリアで最初に学んだ詩、ジョヴァンニ・パスコリの
「orfano」が頭に浮かんできます。
雪の舞う様子を「fiocca, fiocca, fiocca:フィォッカ、フィォッカ、フィォッカ」と
表現する音の響きが、雪景色とぴったり結びついて、私には忘れられない作品と
なりました。
Pietro Cimara(1887~1967)は、「Fiocca la neve:雪が降る」というタイトルで
この詩に曲をつけています。

Orfano
       Giovanni Pascoli(1855~1912)
 Lenta la neve fiocca, fiocca, fiocca.
Senti: una Zana dondola pian piano.
Un bimbo piange, il piccol dito in bocca;
canta una vecchia, il mento sulla mano.
 La vecchia canta: intorno al tuo lettino
c’è rose e gigli, tutto un bel giardino.
Nel bel giardino il bimbo s’addormenta.
La neve fiocca lenta, lenta.
          Da “MYRICAE”


みなしごの赤ちゃん

雪がゆっくりひらひらと舞いながら降っている。
耳を澄ませてごらん、揺り籠がゆっくりゆっくりと揺れて
赤ちゃんが泣いている、小さな指をくわえて。
手に顎をのせて、おばあさんが歌っている。

「おまえの小さなベッドの周りには、
薔薇や百合が一面に咲いたきれいなお庭があるんだよ。」
きれいなお庭で、その子は眠りに落ちてゆきます。
雪はひらひらとゆっくりゆっくり舞い降りています。
by aula-magna | 2014-02-16 19:32 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)