イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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イタリア人は自分の生まれ育った土地を誇りにし、自分の街が一番だと信じています。
そこで自己紹介をするときには「Sono milanese. 僕はミラノ出身です。」「Sono
romana. 私はローマ出身です。」と出身地を言うのが当たり前のようになっています。

イタリアで生活してみると、人々が、朝・夕と「Campanileカンパニーレ:鐘楼」から
街中に響き渡る鐘の音に包まれながら生活し、鐘の音が一日の始まり、そして一日の
終わりを告げ、このことからも街がひとつの共同体を作っているように感じられます。
そして各々の街のCampanileが異なる音色を持つことから、生まれ育った街の鐘の
音がイタリア人の愛郷精神や地方性を育んでいると考えられ、故郷を愛する心を
「Amore di campanile(鐘への愛):愛郷心」と表現します。
ここから「Campanilismoカンパニリズモ:郷土愛」という言葉が生まれました。

フィレンツェ歌劇場の音響デザイナーBaggio氏は、イタリア国内のみならずヨーロッパ
各地を廻り、それぞれの街のCampanileの音を録音収集しています。彼は舞台で鐘の
音が必要になると、その場面にピッタリな音を提供できる人物として、オペラ制作者の間
では良く知られています。イタリア人にとってはCampanileの音はとても重要であり、
指揮者や各劇場からの難しい要望にも答える彼は、劇場関係者の間で厚い信頼を
得ています。
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by aula-magna | 2013-10-29 17:41 | ・イタリア語コラム | Trackback(1) | Comments(0)
ヴェルディ生誕200年のこの年に、アウラ・マーニャは設立35周年を迎えました。
1978年に「アウラ・マーニャ」を設立し、初めはイタリアオペラを学び・歌う方々のお手伝い
として始まった台本の研究が、1985年にはイタリアオペラ対訳双書(イタリア語台本と
その日本語訳)を出版する運びとなり、今日に至っています。

そこでヴェルディが誕生(10月10日生)したこの月に合わせてホームページをリニュー
アルしました。これからもイタリアとイタリアオペラの魅力を、お伝えできるよう、より一層
努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。

是非、新しいホームページにアクセスしてみてください。
http://www.aula-magna.net/
by aula-magna | 2013-10-16 00:04 | ・日記 | Trackback | Comments(2)
ヴェルディは誕生日を前日に祝うのが習慣でした。
~1885年 10月 9日、ヴェルディの日記から~
“Sono 72!! Ah sono troppi, troppi, troppi!
E son passati presto malgrado tante vicende tristi
e liete e tante fatiche!”
「私は72だ!ああ、余りにも長い年月だ!あまりにも!
たくさんの悲しい、嬉しい出来事、多くの苦労にもかかわらず
72年はあっという間に過ぎ去った!」

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http://aulamagna.exblog.jp/9327582
by aula-magna | 2013-10-09 17:24 | ・イタリアオペラの話 | Trackback | Comments(0)
イタリアの世界遺産や観光地を調べていると、「GROTTA」と呼ばれている場所が
度々出てきます。「GROTTA」は洞窟や地下墓所を意味するイタリア語で、中でも
「La Grotta Azzurra di Capri:カプリ島の青の洞窟」は良く知られています。

ローマ帝国第5代皇帝ネロは、西暦64年に起こったローマ大火の後に、ローマの
中心部に広大な宮殿ドムス・アウレア(Domus Aurea:黄金宮殿)を建設しました。
ネロの死後、104年に宮殿は火災に遭い、その後、土砂に埋もれ急速に消滅し、
15世紀末に偶然に発見された時には、地下洞窟(GROTTA)の様相を呈して
いたため、ドムス・アウレアの部屋と回廊は「GROTTA」と呼ばれました。
そこには人、動物、植物などをモチーフとした、人から植物へ、魚へ、動物へと
連続して変化する奇妙な装飾壁面が施されており「グロッタ式装飾、グロテスク
装飾」と名付けられたのです。
このことから、「グロテスク」という語は奇妙・奇怪・醜怪・不気味なものを指す
総称的な形容詞として使われるようになりました。
by aula-magna | 2013-10-04 19:18 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)