イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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イタリア語の挨拶は「元気づける」ためのものが多く、日本語の挨拶のように
「ねぎらう」ための言葉は存在しません。
日本語は話しかける相手が肉体的精神的にエネルギーを使ったという前提のもとで、
「お疲れさま」「お待ちどうさま」「ご苦労さま」などのねぎらいの言葉をかけますが、
こういった表現はイタリア語にはありません。

イタリアでは、これから相手がすることの前に“Buono”をつけて「良い~~を!」と
言葉をかけ、「Grazie!:ありがとう!」と答えます。
「Buon viaggio!:良いご旅行を!」「Grazie!:ありがとう!」
「Buon lavoro!:良いお仕事を!」「Grazie!:ありがとう!」
「Buon pranzo!:良いお食事を!」「Grazie!:ありがとう!」
「Buon divertimento!:良い楽しみを!」「Grazie!:ありがとう!」
「buona serata!: 良い夕べを!」
         「Grazie, anche a te!:ありがとう、あなたもね!」等々、
不思議なもので日常的にこうした言葉を交わしていると、自然に笑みがこぼれ
元気になります。

(2008年5月17日からブログを始めました。
 今日から6年目に入ります、これからもどうぞ宜しくお願い致します。)
by aula-magna | 2013-05-17 22:23 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)

新緑

5月の新緑の輝くようなみずみずしさと、その生命力に心奪われているこの頃です。
遠くではウグイスが、庭ではシジュウガラがさえずっています。

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by aula-magna | 2013-05-15 10:16 | ・日記 | Trackback | Comments(0)
2週間ちょっと前に結婚した息子夫妻から美しい鉢が届きました。
星咲アジサイ「ダンスパーティ」という名の八重咲きの花弁が広がる珍しいガク紫陽花です。
昨年亡くなった母が梅雨の時期になると「萼紫陽花が大好きなのよ!!!」と言っていたことも
あり、とりわけ嬉しい日となりました。

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イタリア語で紫陽花は「ortensia」です。

     追伸:我が家に素敵な音楽一家が加わって、楽しい賑やかな環境になりました。
        未熟な息子夫妻ですが、どうぞ皆様応援してください。宜しくお願い致します。
by aula-magna | 2013-05-12 11:12 | ・日記 | Trackback | Comments(0)

時間感覚

イタリアの社会生活で「遅れる」のは公共の交通機関や友達との待ち合わせ時間だけではない。
テレビ番組なども出演者がその場の反応を見ながら進行してゆくため、時間通りには終わらない。
これは決してイタリア人がいい加減であるというのではなく、何が大切かを考えながら、一つ
一つに一生懸命なためである。
友と会うにも、とりあえず約束に間に合うように出かけるということはしない。
相手が喜ぶ、あるいは一緒の時間を有意義に過ごすためにベストな状態を求めるのである。
お互いにこれが分かっているから遅れた訳を詮索することもなく平気で待っている。

私がペルージャで生活していた頃、週末にアメリカ人の友とローマへ行く約束をし、駅で待ち
合わせをした。列車は時間通り到着したのだが友が来ない。ローマ行きの列車は、それを
逃すとその日はもうなかったので、私がどうしようかと迷っていると、最後尾に乗っていた
車掌さんに「乗るのか乗らないのか?」と尋ねられた。私が事情を説明すると、車掌さんは
列車から降り、黙ってタバコを吸い出した。5分ほどして「やっぱりイタリアね、遅れていて
良かった!」と言いながら走ってきた友と、私は列車に飛び乗った。
車掌さんは何ごともなかったかのような顔をして出発の笛を吹き、列車は走り出した。
by aula-magna | 2013-05-06 00:20 | ・イタリアのこと | Trackback | Comments(0)

バーベナの香りの妻よ

蝶々さんがスズキに、ピンカートンに《バーベナの香りの可愛い妻》と
呼ばれていたと語る場面に興味をもって以来、バーベナの花を育てています。
今年はたくさん咲きました。
でも残念なことに、バーベナにはほとんど香りはありません。

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蝶々夫人Madama Butterfly 第2幕〈ある晴れた日〉から
.........
al primo incontro, ed egli alquanto in pena
chiamerà chiamerà:               
《Piccina mogliettina
olezzo di verbena》,
i nomi che mi dava al suo venire.........

お戻りになったら
あの方は胸を詰まらせてこう呼ぶの
《可愛い妻、バーベナの香りの妻よ》
これはね、あの方が初めていらしたとき
私につけた名前なのよ。
by aula-magna | 2013-05-02 11:56 | ・花と木々とイタリアオペラ | Trackback | Comments(4)