イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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イタリア人と話していると、必ずと言って良いほど「Perché?:なぜ?」と聞かれる。
我々日本人は頻繁に「なぜか?」という問いはしないので答えに窮してしまいがちである。
しかし、彼らの答えは割合簡単で、「Perché mi piace.:なぜなら好きだから」「Perché
non mi piace.:なぜなら好きではないから」 と返ってくることが多い。
誘う場合でも 「Ti piacerebbe venire con noi?」 直訳すれば「私たちと一緒に来ることを
好むかい?」断るにも 「Mi piacerebbe.」 直訳すれば 「(...であれば) 好むのになあ」 と
「piacere:好きである」 という言葉を使う。初対面の挨拶も 「Piacere!:よろしく!」 である。

日々自分が好きか、好きでないかということをはっきりさせて生活しているので、どんなに
有名でも、どんなに勧められても、今売れているといわれても自分が好きでなければ心を
動かさない。音楽を聴くのも、絵を見るのも、買い物も、食事も、判断基準は自分が好きか、
好きでないかである。彼らと接していると「良いものに接することによってより好ましいものを
見出し、本当に好きと思えるものに巡りあえることが、即ち幸せなのである。」と思いながら
生活しているように思える。私もこういう生き方をしたい。

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by aula-magna | 2010-07-27 14:10 | ・イタリア語コラム | Trackback(1) | Comments(11)
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by aula-magna | 2010-07-22 09:45 | ・フォトアルバム | Trackback | Comments(0)

サンタ・フィオーラの坂

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(foto Yoh)

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by aula-magna | 2010-07-21 21:35 | ・フォトアルバム | Trackback | Comments(0)
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by aula-magna | 2010-07-16 14:46 | ・フォトアルバム | Trackback | Comments(4)

Borsa di studio : 奨学金

イタリアでは、例え乗車している電車が止まっても、何が起きて、いつ出発するのか
分からない。まして「お急ぎのところ申し訳けございません」などというアナウンスは
ありえない。従ってその分静かではあるが、日常生活でも自ら考え、問い合わせをし、
行動しなければ、大事なことを知らぬまま時が過ぎ、おいてきぼりになる。
そんな訳で~~年前ペルージャの大学に通っていた頃は、常に教務課へ行き、
掲示板を丹念に読み、友達とも色々情報交換をすることが習慣になった。掲示板には
大切なお知らせが簡単な手書きのメモでいくつも留めてあった。その中に 「Borsa di
studio : 奨学金」 という文面を見つけ申請したことがある。
ペルージャの中心街にある 「Luisa Spagnoli」 という婦人服ブランドのお店が、「この
学校で学ぶ理由と将来の夢」というタイトルで作文を提出した学生の中に、応援したいと
思える人がいれば3ヶ月間の授業料を奨学金として贈呈する」というものであった。
大学は国立なので授業料はそれほど高くなかったとはいえ、当時は1ドル360円の時代、、
我がイタリア生活も楽ではなかったので早速応募した。
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“イタリア歌劇団が来日した折、そのオペラ公演をテレビで観て自分の知らなかった文化に
ショックを受けた。エネルギー溢れる舞台に魅せられ、内容を知りたかったが翻訳が少なく
充分勉強する場所もなかったことから、次第に直接イタリアで学ぼうという夢を持つように
なった。そして言葉と文化を現地で多く学び、オペラの台本を訳せるようになって、日本で
その面白さと感動を伝える一助となる仕事がしたい” と、その頃の気持ちを素直に書いた。
すぐに嬉しい知らせが届いて3か月分の授業料をいただいた。この出来事が私の人生を
決める糸口となった気がして、3年ほど前 「Luisa Spagnoli」 の洋服を初めてパルマで
購入した折、あの嬉しかった思いを店主に伝えた。場所も違い随分昔のことであるにもかか
わらず、そこの店主はお店が奨学金を出していたことを知っていた。
日本でも、高額である必要はなく、こうした身近な援助があちこちで行われると、元気な
若者が増え、若者の夢、仕事への意欲も高まると思うのである。
金融の本質は、何かを企てた人にお金を託して挑戦させることだそうだ。前向きに挑戦する
人間を評価できる社会であって欲しい。

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by aula-magna | 2010-07-09 21:40 | ・イタリアのこと | Trackback | Comments(2)

喜びと意欲

イタリア人のものづくりには、「人には美しいもの、心地よいものを手元に所有したい、
その中で生活したいという欲求がある」ということをまず念頭に置いているため、品質
のみならず、とても魅力的なものを生みだす。これは文化面においても同じ姿勢を感じる。
それは生活を楽しみ喜びを求め続ける生活を送っているからできるのであり、また喜びを
感じることで豊かな時間を得て意欲的にもなれるのである。

私は仕事柄音楽会のお知らせを度々いただくが、大抵の場合、立派な経歴の並ぶ紋切り
型のチラシであることが多く、心弾ませながら足を運ぼうという気にはなれない。
先日、あるバリトンの方からいただいた音楽会のお知らせには、「入魂の歌唱を~~~」
という手書きのお手紙が添えられていた。今からとても楽しみにしている。

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by aula-magna | 2010-07-06 13:21 | ・イタリアの芸術 | Trackback | Comments(5)
言葉というものは、その国の文化、すなわちその民族の精神、考え方に深く根ざしている
から、翻訳家は日本語の発想にはない表現にしばしば直面する。それを日本語にするのが
この仕事の醍醐味であり、また難しさである。
オペラなどの字幕を作成するのには分かりやすさが最も大切であるが、これは原語を日本
人の発想に置き換えてしまうこととはまったく違うのである。ここを大切にしないと異なる文化
に触れる新鮮さが薄れ、音楽の流れに沿った言葉とはならず、折角の字幕もかえって邪魔
になる。もちろん演出家達とのコミュニケーションも重要である。
こういったことを軽視したイタリア語を充分理解していない人達が日本人の発想で作った
字幕を、大劇場などでそのまま使用しているのは、たいへん遺憾である。

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by aula-magna | 2010-07-04 19:33 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(5)
~~~ お知らせ ~~~
学習院OBブラームス合唱団 第16回定期演奏会
カルミナ・ブラーナ(詩篇第42番)
字幕:とよしま洋
2010年7月4日(日)午後2時開演
於:東京オペラシティコンサートホール
http://gobchor.circle.vc/

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by aula-magna | 2010-07-02 12:49 | ・イタリアの芸術 | Trackback | Comments(5)