イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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カテゴリ:・イタリア語コラム( 66 )

森下文化センター2017年度前期イタリア語講座は、9月21日をもって終了しました。
皆さんとても熱心に学んで頂き、ありがとうございました。

2017年度後期イタリア語講座は、下記の日程で行います。
今年度は新しい方々が加わって、賑やかになり、ますます楽しみです。
日時:木曜日/月3回:全14回 
(1レッスン90分/19:00~20:30)
10/5,12,19 11/2,9,16 12/7,14
2018年 1/11,18 2/15 3/1,8,15
講師:とよしま よう 
(1995年4月に開講し、今年で22年になります。見学可能です。)

※昨年夏には森下文化センターの改修工事が終わり、とてもきれいな環境で学んでいます。
by aula-magna | 2017-09-23 23:08 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)
粉雪が降るのを見ると、イタリアで最初に学んだ詩、ジョヴァンニ・パスコリの
「orfano」が頭に浮かんできます。
雪の舞う様子を「fiocca, fiocca, fiocca:フィォッカ、フィォッカ、フィォッカ」と
表現する音の響きが、雪景色とぴったり結びついて、私には忘れられない作品と
なりました。
Pietro Cimara(1887~1967)は、「Fiocca la neve:雪が降る」というタイトルで
この詩に曲をつけています。

Orfano
       Giovanni Pascoli(1855~1912)
 Lenta la neve fiocca, fiocca, fiocca.
Senti: una Zana dondola pian piano.
Un bimbo piange, il piccol dito in bocca;
canta una vecchia, il mento sulla mano.
 La vecchia canta: intorno al tuo lettino
c’è rose e gigli, tutto un bel giardino.
Nel bel giardino il bimbo s’addormenta.
La neve fiocca lenta, lenta.
          Da “MYRICAE”


みなしごの赤ちゃん

雪がゆっくりひらひらと舞いながら降っている。
耳を澄ませてごらん、揺り籠がゆっくりゆっくりと揺れて
赤ちゃんが泣いている、小さな指をくわえて。
手に顎をのせて、おばあさんが歌っている。

「おまえの小さなベッドの周りには、
薔薇や百合が一面に咲いたきれいなお庭があるんだよ。」
きれいなお庭で、その子は眠りに落ちてゆきます。
雪はひらひらとゆっくりゆっくり舞い降りています。
by aula-magna | 2014-02-16 19:32 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)
イタリア語の「cavallo:馬」は、とても良い意味で使われ、
「馬年」というと、イタリア語からは発展的なイメージが浮かびます。

cavallo di battaglia(戦いの馬):得意なもの、十八番を意味します。

Essere a cavallo(馬に跨っている):「難関を突破している」という意味で
例えばOrmai siamo a cavallo.(もう我々は馬に跨っている):
我々はもう大丈夫だよ。」となります。

partire a cavallo e tornare a piedi.(馬で出かけて歩いて帰る):
勇んで出かけ、がっかりして帰る」ことです。
by aula-magna | 2014-01-08 14:31 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)
イタリア人は自分の生まれ育った土地を誇りにし、自分の街が一番だと信じています。
そこで自己紹介をするときには「Sono milanese. 僕はミラノ出身です。」「Sono
romana. 私はローマ出身です。」と出身地を言うのが当たり前のようになっています。

イタリアで生活してみると、人々が、朝・夕と「Campanileカンパニーレ:鐘楼」から
街中に響き渡る鐘の音に包まれながら生活し、鐘の音が一日の始まり、そして一日の
終わりを告げ、このことからも街がひとつの共同体を作っているように感じられます。
そして各々の街のCampanileが異なる音色を持つことから、生まれ育った街の鐘の
音がイタリア人の愛郷精神や地方性を育んでいると考えられ、故郷を愛する心を
「Amore di campanile(鐘への愛):愛郷心」と表現します。
ここから「Campanilismoカンパニリズモ:郷土愛」という言葉が生まれました。

フィレンツェ歌劇場の音響デザイナーBaggio氏は、イタリア国内のみならずヨーロッパ
各地を廻り、それぞれの街のCampanileの音を録音収集しています。彼は舞台で鐘の
音が必要になると、その場面にピッタリな音を提供できる人物として、オペラ制作者の間
では良く知られています。イタリア人にとってはCampanileの音はとても重要であり、
指揮者や各劇場からの難しい要望にも答える彼は、劇場関係者の間で厚い信頼を
得ています。
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by aula-magna | 2013-10-29 17:41 | ・イタリア語コラム | Trackback(1) | Comments(0)
イタリアの世界遺産や観光地を調べていると、「GROTTA」と呼ばれている場所が
度々出てきます。「GROTTA」は洞窟や地下墓所を意味するイタリア語で、中でも
「La Grotta Azzurra di Capri:カプリ島の青の洞窟」は良く知られています。

ローマ帝国第5代皇帝ネロは、西暦64年に起こったローマ大火の後に、ローマの
中心部に広大な宮殿ドムス・アウレア(Domus Aurea:黄金宮殿)を建設しました。
ネロの死後、104年に宮殿は火災に遭い、その後、土砂に埋もれ急速に消滅し、
15世紀末に偶然に発見された時には、地下洞窟(GROTTA)の様相を呈して
いたため、ドムス・アウレアの部屋と回廊は「GROTTA」と呼ばれました。
そこには人、動物、植物などをモチーフとした、人から植物へ、魚へ、動物へと
連続して変化する奇妙な装飾壁面が施されており「グロッタ式装飾、グロテスク
装飾」と名付けられたのです。
このことから、「グロテスク」という語は奇妙・奇怪・醜怪・不気味なものを指す
総称的な形容詞として使われるようになりました。
by aula-magna | 2013-10-04 19:18 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)

A cappella (ア・カペラ)

a cappellaは「礼拝堂で」という意味のイタリア語で、歌詞が聞き取り易く簡素化された
教会音楽の一様式を表し、教会で歌う複数のパートからなる楽器の伴奏を伴わない
合唱曲や重唱曲を指すようになりました。
実際は、伴奏がつけられるとしても楽譜には無伴奏で書かれることが多かったために
「無伴奏合唱」というイメージが定着し、のちに、教会音楽以外の無伴奏合唱や無伴奏
ボーカルアンサンブルを指す言葉として広く使われるようになりました。
by aula-magna | 2013-09-19 01:42 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(2)
イタリアで人気の「吉本ばなな」さんの本をイタリア語に翻訳しているAlessandro
Giovanni Gerevini氏の日本語の理解力、そして表現の豊かさ、自然さには常に
驚かされています。Gerevini氏は現代日本文学をイタリアに紹介するかたわら
日本語のエッセイもたくさん書いておられます。

2年ほど前には、ご自分の日本語のエッセイをイタリア語に訳した本が出版されました。
この本の〈あとがき〉で 「..... 自分で書いたのに、なぜこんなに訳しづらいんだろう、と
考えてみたら、日本語とイタリア語、それぞれの言語が作り出す独特の発想にその主な
理由があると再認識せざるを得ませんでした。文章の内容とその外国語訳を考えている
人は同じであっても、使用している言語によって「思考の表現」が異なりますので、翻訳は
必ずしもやりやすいとは言えません。
.... 翻訳家の数だけ可能な訳があるわけですから、皆さんも、ご自分の発想の特徴や
言語的なクセなどを確認してみてはいかがでしょうか。」と述べておられます。

言語が作り出す独特の発想、使用している言語による思考の表現、これらに気づくことが
外国語を学ぶ醍醐味であり、母国の言語、文化を再認識することになります。
by aula-magna | 2013-09-13 11:07 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)
日本語では、子供や若い女性などを褒めるとき 「かわいい!」 と言いますが、そのまま
イタリア語に訳して 「Che carino/a!:なんてかわいいの!」 と言うと違和感が漂います。
「bello/bellino:美しい」を使って「Che bello/a! Che bellino/a!:なんて美しいの!、
なんて素敵なの!」と言います。
物の場合には「caro/carino」は「かわいい」という意味で使いますが、
本来「caro/a」は「愛しい」という意味なので、使い方を間違えると妙な具合になります。
イタリアでは配偶者に対して男性には「Caro!」女性には「Cara!」と呼び合います。

名詞・形容詞の語尾を「-ino:男性形/-ina:女性形」と変化させると縮小辞。
by aula-magna | 2013-06-06 01:14 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)
イタリア語の挨拶は「元気づける」ためのものが多く、日本語の挨拶のように
「ねぎらう」ための言葉は存在しません。
日本語は話しかける相手が肉体的精神的にエネルギーを使ったという前提のもとで、
「お疲れさま」「お待ちどうさま」「ご苦労さま」などのねぎらいの言葉をかけますが、
こういった表現はイタリア語にはありません。

イタリアでは、これから相手がすることの前に“Buono”をつけて「良い~~を!」と
言葉をかけ、「Grazie!:ありがとう!」と答えます。
「Buon viaggio!:良いご旅行を!」「Grazie!:ありがとう!」
「Buon lavoro!:良いお仕事を!」「Grazie!:ありがとう!」
「Buon pranzo!:良いお食事を!」「Grazie!:ありがとう!」
「Buon divertimento!:良い楽しみを!」「Grazie!:ありがとう!」
「buona serata!: 良い夕べを!」
         「Grazie, anche a te!:ありがとう、あなたもね!」等々、
不思議なもので日常的にこうした言葉を交わしていると、自然に笑みがこぼれ
元気になります。

(2008年5月17日からブログを始めました。
 今日から6年目に入ります、これからもどうぞ宜しくお願い致します。)
by aula-magna | 2013-05-17 22:23 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)
イタリア語では、ポインセチアを「le stelle di Natale:クリスマスの星」と呼びます。
1825年、メキシコ駐在中のアメリカ公使だったポインセット氏が、メキシコに自生して
いたこの花を発見し、氏の名前をとって"ポインセチア"と命名しました。

ヨーロッパではクリスマスにキリストの血の色を表す赤を飾る習慣があるため、クリスマス
時期に苞葉が真っ赤になり下葉の緑との調和が美しいことからクリスマスに用いられる
ようになりました。クリスマスフラワーの別名もあります。
原産国のメキシコ合衆国では、「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれています。
花言葉は「私の心は燃えている」。
by aula-magna | 2012-12-21 21:22 | ・イタリア語コラム | Trackback | Comments(0)