イタリアオペラ翻訳家 とよしま よう のブログです。


by aula magna
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Campanilismo カンパニリズモ:郷土愛

イタリア人は自分の生まれ育った土地を誇りにし、自分の街が一番だと信じています。
そこで自己紹介をするときには「Sono milanese. 僕はミラノ出身です。」「Sono
romana. 私はローマ出身です。」と出身地を言うのが当たり前のようになっています。

イタリアで生活してみると、人々が、朝・夕と「Campanileカンパニーレ:鐘楼」から
街中に響き渡る鐘の音に包まれながら生活し、鐘の音が一日の始まり、そして一日の
終わりを告げ、このことからも街がひとつの共同体を作っているように感じられます。
そして各々の街のCampanileが異なる音色を持つことから、生まれ育った街の鐘の
音がイタリア人の愛郷精神や地方性を育んでいると考えられ、故郷を愛する心を
「Amore di campanile(鐘への愛):愛郷心」と表現します。
ここから「Campanilismoカンパニリズモ:郷土愛」という言葉が生まれました。

フィレンツェ歌劇場の音響デザイナーBaggio氏は、イタリア国内のみならずヨーロッパ
各地を廻り、それぞれの街のCampanileの音を録音収集しています。彼は舞台で鐘の
音が必要になると、その場面にピッタリな音を提供できる人物として、オペラ制作者の間
では良く知られています。イタリア人にとってはCampanileの音はとても重要であり、
指揮者や各劇場からの難しい要望にも答える彼は、劇場関係者の間で厚い信頼を
得ています。
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Tracked from Coffee, Ciga.. at 2016-05-27 22:10
タイトル : 郷土愛
僕には"ふるさと"が三つある。ひとつは北海道、二つ目は神奈川、三つ目は千葉。北海道はわかりやすくていい。風土も、歴史も、食べ物も、特色が強い。道民や出身者の郷土愛も強い("ふるさと"への愛着・誇りは西高東低!?)。僕も北海道が好きだ。しかし、僕は生まれただけで... more
by aula-magna | 2013-10-29 17:41 | ・イタリア語コラム | Trackback(1) | Comments(0)