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イタリアオペラ翻訳家 とよしま 洋 のブログです。


by aula magna
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スパゲッティナポリタンは横浜生まれ

私にはずっと謎であった「スパゲッティナポリタンはなぜ誕生したのか?」その疑問が
明らかに...それも、私の憧れの想い出の場所、横浜のホテル・ニューグランドが発祥の
地だったのです。

1945年8月敗戦後すぐ横浜のホテル・ニューグランドが占領により接収され、連合国軍
のマッカーサー元帥が宿泊し、ホテルの調理室で軍用食としてトマトケチャップとスパゲッ
ティをあえたものが作られていたとか。その後7年、接収が解除されホテルの営業が再開
されると、入江茂忠総料理長がケチャップだけでは味気ないと特製トマトソースを作り出し
「スパゲッティナポリタン」(ナポリ風スパゲッティ)と命名し、ナポリタンなるものが誕生した
のだそうです。

山下公園の向かい側にある厳かなホテル・ニューグランドは、私が15歳の頃、初めて父と
二人で出かけた場所です。美しい建物の内部に緊張しながらカフェに案内され、港に明か
りが灯るまで、とりとめもなく父と色々な話をしました。2度目はその後5~6年経って、ここで
父と待ち合わせをし、生まれて初めてワインをいただきながら食事をしたことを懐かしく想い
出します。たった2度だけのことがとても印象深く、今でもはっきり目に浮かびます。

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Commented by SACRA FIORA at 2010-04-06 08:36 x
あのホテルですか!先月トミーノさんと、洋食屋さんのナポリタンは美味しいよね!と話したばかりでしたよね?私の幼い頃の思い出は食とともにです。初めてフォークとナイフを使った日、初めて鰻を食べた日、初めて牛肉を食べた日、初めてステンドグラスを見て修道院の方からいただいた焼きたてのトラピストクッキー!小さかった私なのに!?今でも鮮明に父への感謝とともに思い出されます・・・食いしん坊は子供の時つくられる!!?
Commented by kie at 2010-04-06 09:40 x
私は学校の「マナー教室」でニューグランドに初めて行きました。何を食べたかは覚えていないのですが…。ホテルの方が「皆様が結婚式を挙げる時はぜひニューグランドで」と最後に挨拶したのだけ覚えています。その時単純に「ぜひそうしよう!」と思ったことも覚えているのですが…。
Commented by aula-magna at 2010-04-06 13:48
幼い頃に経験をしたことは良く分からなくとも、その人を形成する要素となっているのですね。振り返ってみると楽しいことがたくさんあったと気付かされたりして..... 老舗ホテルニューグランドで、「洋食屋さん」「ハイカラ」などという忘れていた言葉も色々蘇ってきます。
Commented by トミーノ at 2010-04-07 11:33 x
素敵な話。俺の記憶が正しければおじいちゃんはそのホテルでおふくろとサーモンを食べたいって誘ったんじゃなかったかな、、そのときに生まれて初めてワインを飲んで食事をした、、、そんな話を聞いた覚えがある。間違ってたらごめん。
Commented by aula-magna at 2010-04-07 12:42
そう、そう!!「薄いサンゴ色のスモークサーモン」の前菜が目的でした。そして「次は何にする?」と聞かれ、「コースも美味しそう...」と言ったら、「自分の食べるものは、一つ一つ丁寧に選ぶべきだ」と叱られたのを思い出しました。
Commented by SACRA FIORA at 2010-04-07 13:55 x
思い出せて良かったですね!洋さんと食事をするたびに、お父様の話しを伺っていましたので、私も何だか嬉しいです!最近は、松阪豚!のローストでしょうか?洋さんはシェフをつかまえて!?すごく美味しいと言ってましたね!本当に美味しかったです!!!
Commented by kie at 2010-04-07 20:25 x
おしゃれなお父様で羨ましい限り。私の父は、食べ物は食べられればよい、外食は気が張るから面倒…というタイプ。
Commented by aula-magna at 2010-04-10 20:59
文学を生業としたかった父は、両親に反対されてエンジニアになり、そのためか文学への思いを生活に織り込んだように生きた人でした。私と妹の名前を、洋(よう)、律(りつ)と名づけたのも、「子」というのは、孔子にあるように、本来尊称であるから自分では名乗らぬ方が良いと言っていました。
by aula-magna | 2010-04-06 00:50 | ・イタリア料理 | Trackback | Comments(8)